出会い交流ハーモニー4

シェーファー氏との再会

感謝の思い胸熱く
笑顔での賛辞受けて自信


 
 カナダ演奏旅行の大きな楽しみの一つがシェーファー氏との再会です。「今度はカナダで会いましよう」という言葉を最後にお別れして、もう二年半の月日が過ぎていました。この間、頻繁に連絡を取っていたわけでもなく、本当にカナダへ行けるのだろうかと不安になったこともありました。
 公演日程が具体化し、シェ−ファー氏は既に入っていたフランスでの仕事をキャンセルし一時帰国して私たちを迎えてくれると聞かされ、友情を深く確信したのです。それだけに再会した時、氏への感謝の気持ちで胸が熟くなり、カナダ公演というプレゼントトの大きさを痛感しました。
 「これにこたえるにはいい演奏するしかない」。それが唯一のお礼だとメンバーのだれもが信じていました。ただ不安も。二年半前とは指揮者が代わり、メンバーの数は減り、構成も変わっていたからです。「このメンパーで歌い切れるのだろうか」。そんな思いをメンバー全員が感じていたに違いありません。
 トロント公演で第一ステージを歌い終えた瞬間、その不安は消え去りました。シェーファー氏をはじめ、聴衆の皆さんが総立ちで拍手をくれたのです。なりやまぬ拍手。体験したことのない喜びでした。
 「より鮮明で美しい演奏になっている!」。笑顔で私たちを抱きしめる氏の言葉に私たちは救われ、自信を持つことが出来ました。
 いよいよ明日は合唱の本場バンクーバーに向かいます。