出会い交流ハーモニー5

バンクーバーで

響きよい”緑の街”
地元関係者と片言交流


  カナダの経済の中心・トロントを後にジェット機で四時間半、私たちはバンクーバーへ。街は落ち着いた雰囲気で、とりわけ私たちが演奏する教会の周辺は緑豊かな住宅街でした。
 リハーサルの合間を縫って、数人で街を散歩したときのことです。突然強い雨が降ってきて、慌てて家の軒下で雨宿りをしました。ところが、地元の人たちは女性でも平気で街中をぬれながら歩いているのです。感覚の違いにちょっとびっくりしたのですが、カナダでは湿気が少ないので、ぬれてもすぐに乾いてしまうから平気なのです。
 今回の演奏会の会場は、とても響きがよく、日本とは根本的に何かが違うと実感していたのですが、きっとこの湿度の低さも大いに関係しているのだろうと、あらためて思いました。
 バンクーバーに着いた日の夜、市内にある日本総領事館でのレセプションに招待されていました。シェーファー氏と私たちのために準傭してくれ、団員一同、目いっぱいおめかしし、緊張の面持ちで領事館に到者しました。すでに何組かのカナダ側関係者が歓談をしていて、私たちもおそるおそる、その中に加わりました。やがてシェーファー氏も到着し、楠本総領事のあいさつもありました。
 慣れない片言の英語でしたが、それでも地元の合唱関係者らとコミュニケーションを持てたことは、今後私たちが合唱活動を続けていく上でとても貴重な出会いと財産になりました。