コンサート前夜(歩いて歩いて・・・)

4月30日の続きです。 

あっという間の一日、広大なナイアガラをしっかりと目に焼き付けて。

 観光はここまでで、あとは元気の出る物を食べて、しっかり休めることが先決!!
・・・なんです。普通は・・・。
 でも、昨日の夜はまだ後から来た者達がすぐに寝てしまったので、メンバーみんな揃うのは初めての夕食です。例によって、というより今夜は倍以上に増えた子供達もともなって結構大きなグループで、夕食に向かうことになりました。ツアーでご一緒して下さってる添乗員さんも両方の班が揃ったので、ひとまず公務から解放されるらしいので、お誘いしました。

 で、この後の展開のまず元凶となったのは、昨日のニューミュージック・コンサーツ(トロント公演の受け入れ先)との打ち合わせでした。

 打ち合わせで明日迎えにみえるらしいオールズさんが言われたのは、天気が良かったらとっても良いところなので歩きましょう、というのと、皆さんのホテルから歩いていけるところにタイ料理(だったかな??)のとってもいいお店があるので当日にでも行かれるといいですよ、ってこと。

 当日夕食はCBCで頂くことになっていたし、コンサート後は打ち上げをかねたレセプション、その日の昼食はホテルに集合するまでは自由なのでまとまっていくことは出来ません。

 で、行き先に当てがない上、その店があったら、と思ったのが大きな間違いでした。

 ナイアガラから帰ってきた道バスから見た限りそんなのはなかったし、添乗員さんも色々気を付けていただいたらしいけれど、分からない。
 まぁ、歩きましょう歩きましょうと、いつものCD屋さんを通り、とことことこ。
 それらしい物は全く出てこない。
 ストリートを変えてみてまた歩く。ひたすら歩く。子供も歩く。

 昨日そうだったように、お日様があがっているときは結構温度が上がるし暑いのです。けれど日陰とかは、ましてや日が落ちると4月の終わりとはいえ、充分寒いのです。ジャケットを羽織っていたけれど歩いてるうちに本当に冷えてくる。
 かわいそうなのは子供達で、いつも歩き慣れてる子たちだけでなくついてきてしまったので、その「タイ料理」(?)をあきらめた後でもこれだけの人数が入れそうなところが全く出てこない。

 ついに交差点で座り込んでしまう・・・。
 実際、僕らも充分疲れてました。ほんと寒かった。
 メンバー2人と添乗員さんが、僕らだけで探してくる、と行ってしまい、

・・・帰ってこない。

 止まってしまったら、もっと寒くなってきた。

 ビルの窓のところにへなへなと腰掛けて、待てども帰ってこない。

 ん〜・・・、さすがにやばいぞ・・・。
明日は本番。子供達が熱でも出したら大変なことです。
(大人もみんな歌い手だし)

 もうMドナルドに入るか?とても悲惨な雰囲気の中(それでもこの人数は無理だったかなぁ)ようやく帰っては来たけれど、さらにまだ歩くというので、結局一部のメンバーは子供達を連れホテルに引き返していきました。(夫婦の片割れが帰り、解き放たれた団員約?名←笑)

探しに行った者達、3軒ほど見つけたらしい。
ずっと歩いてくる中、何もなかったのに、見つけたらしい。

そこの角を曲がって、まっすぐ行ったところに一つある、とのたまう。

そんなに歩かなくても出てくる。
そうか、もう少しだったんだな。
(昨日買い物した)イートンストアからもう少しのところか。
はじめから当てを付けておけば良かったんだけど。

見るとでかそう(大きな店のよう)なので、これにしようよと、決める。

入り口っぽいところに、
???
ここは入り口じゃないみたいだよ。
あっちだって。
矢印に向かって歩く。

入り口っぽぉいところに、
????ここもダメだって。
矢印に向かって歩く・・・
窓越しに席で食事してるかた達がみえる。
何でここから入れてくれないんだ。

入り口っぽいところは、例によって入れない
延々とさっき曲がったストリートを窓越しに食事してる方達を横目に

歩いて歩いて歩いて・・・

ストリートが終わりそうになった頃に、ビルのメイン入り口らしいところに着く。
なんなんだ・・・このばかでかい店

ビルのメインの入り口に入ろうとして、
あれ?昨日オンタリオ湖でみんなと別れてすぐに目に留まったビルじゃない!
つまりだましだまし歩いてきて、もうすぐそこはオンタリオ湖?

・・・どっと疲れが出てきました。

ようやく店に入り、このビルの1階ほとんどがこの店で占められていることが分かる。
けれど入り口はここだけ。

この人数がまとまって座れるところまで、広い店内またずっと奥に案内され、システムを説明される。

一人一人に渡された伝票はこの店ではあなた方のパスポートですよ、何か物を貰ったらスタンプを押してもらい、店を出る前に精算します。精算したらさよならです。

歩き疲れもうろうとしてるこの小学生レベルの日本人に、よくぞ分かりやすい英語で説明してくれたと(あるいはよく理解したと、自分に)妙な感心をして、席に着いたときはすでに食事への執着心はなかったです・・・。僕だけではなかったはず・・・。

 セルフサービスになってて、それぞれでなんだか各コーナーに好きな物を取りに行く。
 その場で調理してくれたり、その場でジュース絞ってくれたり・・・

 ・・・あれ?
 なぁんだ!イートンで入ったあのお店の特大バージョンじゃないか!!
なるほどトロントのそこら中にこのお店が入ってるらしい。明日のCBCビルの中にも入っている。

 お店が大きすぎて、システムがイートンストアとは違うわけね・・・。

 2つのテーブルに分かれて、片一方の(添乗員さんを交えたテーブル)はやけに楽しくこのシステムを理解してコンサート前夜を過ごしてる様子でしたが、

 ・・・こちらのテーブルは悲惨でした。

 なんだか、調理人に説得され(?)無理矢理二皿も持たされてきた料理がまるで減らず、あまり好きな味でもなく(後からおいしいと食べてる者もいましたが)、その特大な二皿が目の前にあるだけで、なんだかテンションの低い僕たちテーブルで、とてもアルコールが進む雰囲気ではなく、食事も進まず、早々とお茶をとりに・・・。

 ・・・出てきたお茶はどんぶりのような物に入れられたカフェオレで、
すっかりその「どんぶり茶」でその日の夜はごちそーさまの僕でした。

 あの夜、早々と帰られた方々、
 あるいは来なかった方々、
 大正解でした。

 きっとゆっくり疲れをとられたことでしょう・・・。(T_T)

 しかし、逆にと言うか、お昼の観光と、この「歩いて歩いてようやく夕食」のせいでぐっすり眠らせていただきましたよ、その夜。

明日はコンサート!