山路芳久メモリアルコンサート

山路芳久メモリアルコンサート

２０１３年５月６日（月・祝）
１4時00分開演

津リージョンプラザお城ホール

　三重の生んだ不世出のテノール歌手。

　山路芳久さんの没後25周年を記念した

メモリアルコンサートが開催されました。

　山路芳久さんは、「うたおに」とも縁の深い

三重県立津高等学校の出身。

　1979年にはウィーン国立歌劇場の専属歌手となったのですが、

世界の著名歌劇場で日本人テノール歌手が専属として

しかも主役を歌うのは最初の出来事。

　例えて言うなら、日本人が本場大リーグで

４番を打つようなものでしょうか。

　
　日本声楽界の期待を一身に背負った山路さんでしたが、

1988年12月19日夜、心筋梗塞で急逝されました。

　享年38。あまりに若すぎる死でした。

　さて、この日は、山路さんと勉学をともにしたという角田和弘氏の音頭で

各地から山路さんを慕うメンバーが集まりました。

　第一部は、山路さんの十八番だったアリア集ですが、

その豪華なこと。

　津リージョンプラザでは、聞いたこともない？

　圧倒的な声量と表現力に会場は満たされていました。

　第二部は、山路さんを偲んで、弦楽四重奏曲「菊」からスタート。

　そして、山路さんの恩師にあたる稲葉祐三先生のお話。

　最後に、ようやく「うたおに」登場。

　ドニゼッティの女声合唱に続いて、ヴェルディの「黄金の翼に載りて」。

　最後の最後は、賑やかに「乾杯の歌」

　豪華すぎるソリスト陣の歌に、

満員の会場から割れんばかりの拍手が答えます。

　山路さんへの想いは、天に届いたでしょうか。

プログラム

◆第一部◆

１	歌劇「愛の妙薬」より“人知れぬ涙”／ドニゼッティ
２	歌劇「道化師」より“衣装をつけろ”／レオンカバッロ
３	歌劇「椿姫」より“プロヴァンスの海と陸”／ヴェルディ
４	歌劇「カルメン」より“花の歌”／ビゼー
５	歌劇「愛の妙薬」より“ラララ”／ドニゼッティ
６	歌劇「イル・トロヴァートーレ」より“私の願いを聞いてください”／ヴェルディ
７	歌劇「カルメン」より“殺しの二重唱”／ビゼー
８	歌劇「リゴレット」より“美しい恋の乙女よ（四重唱）”／ヴェルディ

～休憩～

◆第二部◆

９	弦楽四重奏曲「菊」／プッチーニ
10	「山路芳久　永遠の美声を偲んで」　対談　星出豊、稲葉祐三
11	歌劇「愛の妙薬」より“そんな事ってあるかしら”／ドニゼッティ
12	歌劇「ナブッコ」より “黄金の翼に載りて”／ヴェルディ

◆アンコール◆
歌劇「椿姫」より “乾杯の歌”／ヴェルディ

演奏者

星出　豊（指揮）

角田和弘（テノール）
永澤三郎（テノール）
持木　弘（テノール）

折江忠道（バリトン）

大藤玲子（ピアノ）

木下和美（ソプラノ）
佐波真奈己（ソプラノ）
馬場浩子（ソプラノ）

味岡真紀子（メゾソプラノ）
伊藤理絵（メゾソプラノ）

北川裕子（ピアノ）

合唱団ＭＯＡ
合唱団「うたおに」

山路芳久メモリアルコンサート・アンサンブル

2013-05-07-ＴＵＥ　砂男　記