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うたおにが歌う”和”の世界
 
2016年9月10日(土) 17:30~

ふるさと会館伊賀 大ホール

 










 
心配された台風の影響もなく、晴天に恵まれたこの日。

 公益財団法人伊賀市文化都市協会さんの主催による

「うたおにが歌う”和”の世界」と題するコンサートが、

ふるさと会館伊賀で開催されました。


 俳聖 芭蕉生誕の地である伊賀市にて

「俳句をテーマとした音楽会」をとのご依頼をいただき、

願ってもない話と、合唱団「うたおに」はお邪魔をいたしました。


 ちなみに、9月10日の「うたおに」に引き続き、

9月11日には、同会場で「第2回竹灯り幽玄能」が開催されます。

 2日間の”和の世界”のため、ふるさと会館伊賀は、

竹でつくった灯りのオブジェで飾られ、

目で体感する「俳句の世界」を実現していました。


 
さて、俳句をテーマにした合唱曲は、

精神世界を表現しようとするせいでしょうか、

演奏難度の高い曲が多く、苦労いたしました。

 第1部は、解説も入れながらの演奏でしたが、

お客様も難しかったかも。

 第2部は、打って変わって、”懐かしく楽しい和”の世界。

 いくら伊賀とはいえ、俳句の演奏の次に、「忍者マーチ」ですから

曲のギャップも相当なもの。(忍者「赤影」ご存知ですか?)

 第3部は、うたおにの委嘱作品17haiku。

 そして、この演奏が終わった後、ホールの外に出ると、

まさに演奏を体現するような灯りのオブジェが並んでおり、

お客様も”和の世界”を満喫され、大変、満足されたようでした。

 
 ただ、残念なことに、このホールは数年後に閉館する予定とのこと。

 会館の利用率や、財政負担など、

門外漢の私たちが簡単に意見できる問題ではありませんが、

実際に歌った私たちからすると、

本当に歌いやすくよいホールでした。

 楽器と同じく、よい響きのホールは、長い年月と

偶然に恵まれないと、なかなか手に入れることができません。

 文化行政の難しいところですが、

単に閉館するのではなく、何とか形を変えて

ホールを活かせる方策があればよいのにと、願うばかりです。


 素晴らしい機会を与えていただいた

伊賀市文化都市協会の皆さま、本当にありがとうございました。
 

 







 

プログラム

【第1部】芭蕉を歌う

「芭蕉の名句による三つの合唱曲」(岡本敏明 曲)
1 あらとうと
2 夏草や
3 松島や

「芭蕉の俳句によるプロジェクション」(湯浅譲二 曲)より
1 野ざらしを 心に風の しむ身かな

雲おりおり 人を休める 月見かな(ステファノ・プリ 曲)
Metre gurardiamo la luna (Stefano Puri)

混声合唱とピアノのための「銀河の序」(千原英樹 曲)より
Ⅲ 北陸道に行脚して越後の國出雲崎といふ所に泊まる




【第2部】日本を歌う

七つの子
荒城の月
あんたがたどこさ
ねんねしなされ
忍者マーチ
平城山
ふじの山



休憩



【第3部】和と洋~文化の融合

17の俳句



~アンコール~
Aka-tonbo
Furusato

 
 
 2016-9-11-SUN 砂男 記