ナイアガラ

4月29日(土)の続き

 夕食の席で子供達2人が眠ってしまいました。
今日はたくさん歩いたから疲れたのでしょう。
とぼとぼとぼとぼ、ホテルに向かいました。
 帰る道にあった、なんだか丸い円盤状の看板が回ってるCDショップらしき店がある
この通り、僕らがトロントにいた、たった数日間に何回通ったことでしょう・・・。
(ホテルの窓からもよく見えてます)

 ホテルのロビーに入ると後発隊の隊長さん役の団員がいつもの笑顔で話してるのが見えました。たぶん一番気を遣ったのじゃないかな。

(無事着いたんだ!
良かったよ・・・)

 他の団員はもうそれぞれ部屋に解散したらしいのですが、特に体調など崩した団員もいないとのことです。考えてみれば、色んな遠征、色んな本番を経験してきた団員達です、そう簡単に潰れるはずないのです。(^_^)
 中国公演ではあの寒さにヒーターのない中頑張ったんだもんね。

 エレベーターで上がっていくと、なんだか馴染みある笑い声も聞こえてきます。
 いつも通りのメンバーの顔を何人も見て本当にほっとしました。
 ここで初めて、

(あぁ、
「うたおに」でこのとても遠い街までやって来てしまったんだなぁ)
と、実感しました。嬉しかった。
 明日はメンバーみんなでナイアガラ観光です。

 
4月30日(日)
 このツアー中まともにメンバー全員で出来る観光はここだけだと聞いていました。
豪勢にバス2台でナイアガラの滝をメインとした観光です。昨日着いたメンバーはまだ時差ボケがとれてなくて大変だろうなぁ、とは思いつつもみんな元気そう。子供達もやかましいくらい元気(^_^)

 バスで2時間くらいかけての距離です。ナイアガラの滝を見る前に、ナイアガラレイクの街を観光。トロントの街中を忘れさせるような緑があふれていて、リスも走ってます。
 ぼぉーっと過ごす、ぼぉーっと歩くこの心地よさ。
 たぶん観光シーズンたくさんの人で賑わうのだろうけど、混雑もなく続く街並みを歩きました。
 クリスマス雑貨専門の店が開いてました。
 トナカイの国カナダではこんな商売が1年中成立(?)するんだなぁ。
 スーパーに入ってみてジュースを買ったりして、時間は過ぎていきました。

 もう一度バスで少し走らせ、いよいよ滝が見えてきました。
 バスで近づくほど、、、、なんだかすごい・・・。

 バスから降りると、すでに滝のしぶきが当たります。
 子供達はかっぱを着せられ、しかし大人はほとんどそんな準備していません。

 傘置いてきたよぉ。

 近くで見たいけど、この肌寒い中近づけば近づくほど、冷たいしぶきが飛んできます。

 もう雨が本降りになったくらい、地面は濡れてるのですから、午後から乗るらしい船で見る滝はどんなん?

 僕はこれ以上濡れても、と思い土産物やら売ってる建物の中に逃げ込みました。

 次々、メンバーがタオルで体を拭きつつ入ってきました。

(ちょっとぉ・・・寒いよ・・・、これって。
 日本出た時みたいにまた寒気と頭痛が戻ってきたらどうしよぉ)

 で、昼食タイムです。
 お昼は敷地内にあるタワーの展望台レストランにてとります。

 おおーーーーーーー!!
と見上げる、高いところがとってもとっても得意じゃない団員一名・・・。
 
こんな野蛮なとこで昼食うンか?

 展望レストランにあがると、フロアはナイアガラの滝全体が見渡せるように少しずつ回ってるようです。窓の縁に荷物なんぞ置いたら、どんどん他人の席に置き去りにされてしまう。
 そういや鎮江(中国)のホテルもこんなのあったな。世界で流行ってる?(笑)
これが結構な早さで回っていて、食事をしてる間にだいたい1周します。
アメリカ側、カナダ側の2つの滝も、そしてこの後僕らが乗る船「霧の乙女号」もよく見えます。

「あんな近くまで船で行くの?」
「あんなに離れててもしぶきで濡れたのに、大丈夫か??」

 何せ船で滝壺の付近まで行ってしまうのですから・・・。

 んんん。さっきのしぶきでも寒気がしたのに、そんなもんに乗って明日の本番は???と、結構冷静に見てました。

 
寒い?寒いかな?寒いよなぁ??

 展望台を下りて、霧の乙女号が出発するゲートに向かいます。まぁ、次から次へと並んで、1回に200名くらい乗れるっていうんだから、これでもか!!ってくらい
世界的ミーハーな観光やなぁ・・・。( ̄。 ̄;)

 時差ボケに勝てなかった、というかもともと勝つ気のない(?)おちびちゃん二人が完全に寝てしまったようです。周りの団員に助けられながらかっぱを着せられ、それでも起きてこない。熟睡体制です。一人ずつだっこして、おとーちゃんもおかーちゃんも大変。

 さすがにここでは子供だけでなく大人にもかっぱが配られますが、「合羽」なんて言葉はまるで当てはまらないきっちりゴミ袋かぶって、手を通してる形です。(^_^;)
 完全に着込んでしまうと、おまけにサングラスなんてした日には

 あんた誰やぁ?

 船に乗る頃は顔が見えないのも手伝ってか(?)、みんなえらいハイテンション。

ををを、たいたにっくか、ぼーふぉーとすけーる(by音友れこーでぃんぐ)か!?(笑)
(両方沈むぞ)

 船はどんどんさっき上から見た滝壺に向かって進みます。

ううううううううう。をををををを!ぅわぅわぅわぅわぅわ。

 しかし僕が思ったのは・・・

こんなんちぃさな台風の時ビニールハウスに登っとるンと、かわらんじゃない?
大きい台風だとこんなもんじゃないんだよぉ、地面に立ってることもできないんだよう。


 で、寒かったのかというと・・・
炎天下のもとゴミ袋着せられて、200名もの混雑の中、これだけ騒いで、

寒いはずがないのです。暑い暑い。

 船を下りる時、さっきの「時差なんて知らない姉弟」がまだ熟睡状態で抱かれてるのが目に入りました。
 あんたたちはね、この滝に行ったんやに。あの船にな、乗ったンやに。
と、ご両親は大きくなってからテレビやパンフを見せて、このお子さま姉弟を問いつめることでしょう。

 メインの滝巡りが終わりへとへとになってバスに乗り込み、なんだか日本人がやってる土産物屋で降ろされ(きっと定番なんでしょうね。確かに店員も日本語で買いやすいし、値段も良心的だったけどねぇ)

 帰り道はさすがにくたくた、へとへと。
 熟睡でしたね、帰り道。あっという間にホテル付近まで来ていました。
(けど、途中頭痛がしてきて薬を飲んでおきました)

この後は歩いて歩いて・・・