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三重フィルハーモニー交響楽団
第40回記念定期演奏会

2011年6月12日(日) 午後2時開演
会場  三重県文化会館大ホール




 1971年、うたおによりも3年早く

三重フィルハーモニー交響楽団は創設されました。

 それから40年の記念すべき演奏会に、

三重オペラ協会とともに、うたおには参加することができました。

 当初は、ドビュシーとホルストのために、女声だけが参加をする

予定だったのですが、3月11日の東日本大震災のため

指揮者たっての希望で、追悼演奏が追加され、

男声も参加することとなりました。


 冒頭、フォーレのレクイエムから、終曲の In Paradisum(楽園にて)。

 このための男声参加ですが、舞台には男声が多いぞ?

 実は、出番のない管楽器の皆さん方。

 慣れないコーラスはどうだったでしょうか。

 そして、美しすぎる曲が奏でられますが、

追悼ゆえに拍手はなし。

 指揮者は、黙ってその場を去ります。


 本編の前半は、ドビュッシー。

 フランスものの得意な指揮者 矢崎さんの見せ場です。

 女声は、ドビュッシー最後のシレーヌで登場。

 静かに曲が終わります。


 三重フィルさんも、上品になったと感じていると

休憩後、すぐにそれは裏切られます。

 ホルスト1曲目は、火星。

 ダダダ ダン ダダ ダダ ダン と強烈な5拍子が

これでもかと大音量で鳴り響きます。

 特に、パーカッション。

 本当に嬉しそうに大きな音を鳴らします。

 客席の眠気も吹っ飛んだか?


 第4曲の木星は、超有名。

 特に中間部の旋律が有名です。

 ある年代以上の人は、NHKの七時のニュースで

木星の冒頭部分がテーマソングとして使われていたことを

知っているはず。


 そして、終曲、海王星。

 最後の最後に、舞台の反響版に隠れた女声が加わります。

 客席からは、女声が見えません。

 遠くで人の声がかすかに聴こえます。

 やがて、ドアが閉まるとともに、女声の声が遠ざかっていきます。

 すべての音が止まり、静寂が続いた後、拍手が沸き起こりました。


 1300人近い、お客様がこの日は入場されたとのことですが、

割れんばかりの拍手に、三重フィルの皆さんも誇らしげ。

 我々も、花道に並び、カーテンコールを受けます。


 アンコールは、威風堂々。

 さっきまでの静寂は、どこへやら。

 これでもかと大音量が響き渡ります。

 これは、どうやっても、コーラスは聴こえない・・・


 ま、いっか。オケの皆さん、嬉しそうだし。

 素晴らしい1日をありがとうございました。

 また、ご一緒しましょうね。



2011-06-13-MON 砂男 記

PROGRAM

東日本大震災犠牲者への追悼演奏
フォーレ レクイエム より
 
In Paradisum(楽園にて)




ドビュッシー 
牧神の午後への前奏曲

ドビュッシー
ノクチュルヌ(夜想曲)
T
U 祭り
V シレーヌ
 
 
(休憩)


ホルスト
組曲「惑星」
T 火星 戦争をもたらすもの
U 金星 平和をもたらすもの
V 水星 翼のある使者
W 木星 快楽をもたらすもの
X 土星 老いをもたらすもの
Y 天王星 魔術師
Z 海王星 神秘主義者
    

〜アンコール〜
エルガー
威風堂々
   


■関連情報■
オーケストラとの共演