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 三重オペラ協会 第16回オペラ公演

い の ち

2013年9月28日(土)16:00開演
2013年9月29日(日)13:30開演

三重県文化会館中ホール

主催  三重オペラ協会、三重県文化会館 
助成 (公財)岡田文化財団、(独法)日本芸術文化振興会
協力 三重フィルハーモニー交響楽団、合唱団「うたおに」、津児童合唱団
後援 名古屋芸術大学、NHK津放送局、三重テレビ放送、
レディオキューブFM三重、ZTV、中日新聞社、朝日新聞社、
皇學館大学、三重県、三重県教育委員会、
津市、津市教育委員会、四日市市、亀山市教育委員会
 

 

 長崎での世界初演に引き続き、

三重で行われた2日間公演。

 三重オペラ協会さんをはじめ、

総動員で取り組んだ超大作でした。


 このオペラのテーマは「いのち」

 何しろ深くて重いテーマです。

 「隠れキリシタン」、「信教迫害」

 「原爆の惨劇」、「後遺症に歪められる人生」

 「被爆者への偏見との戦い」

 脚本に散りばめられたテーマを

かいつまんで拾い上げるだけでも気が滅入りそうになります。

 こうしたテーマに正面から取り組んでいるのですから、

演奏する側も、聴く側も、体力が要るオペラです。


 また、このオペラは少し複雑なため、

心に沁み込むまで時間がかかるかも知れません。

 例えば、隠れキリシタンのくだり。

 この箇所を「四番崩れ」と呼ぶのですが、

恥ずかしながら、最初は何のことか分かりませんでした。

 隠れキリシタンが密告によって、崩壊しそうになることを

「崩れ」と呼ぶこと。

 江戸時代から、大きな崩れが4回あったこと。

 最も新しく、大きく、厳しい弾圧があったのが、

明治になってから行われた「四番崩れ」だということ。

 こうした時代背景を理解することで、

複雑に感じたオペラは、必然に変わってくるのですが、

それには少し時間が必要かも知れません。


 ただ、人間が忘れてはならないことを

このオペラは不器用に伝えてくれているように思います。


 ご来場いただいた皆様、関係者の皆様、

本当にお疲れ様でした。

 そして、ありがとうございました。


 
 
  ■関連情報■
「うたおに」と「オペラ」
 
2013-10-01-MON 砂男 記